代わりがきかない?!

1998年にあるクライアントとの会議で、私のトップタレントの考え方を変える出来事がありました。当時、私は若く、ジャック・ウェルチを尊敬していたので、この世界には単に置き換えることのできない人がいると思っていましたが、考えは変わりました。

当時、私は非常に恵まれ、年間2400万米ドルを上回るITのスタッフィングとアウトソーシングサービスを提供しており、この会議は私の最大のクライアントとのものでした。私達は数年間にわたりサービスを提供していましたが、四半期ごとのサービスレビューはすべて素晴らしいものでした。会議は入社4ヶ月目の新しい調達部長により行われ、彼は私が席に着くなり大口のサービス提供会社全てと会っていると告げました。そしてこの新しいエグゼクティブが放った次の言葉は、「年間サービス料を10%削減してくれ。」でした。恐怖とショックから言葉が出ないでいる私に、彼は「もしできないなら、他の会社に切り替える!」と続けました。実際には、彼は私達が期待を超える働きをしており、サービスには非常に満足していると認めてくれましたが、彼はコストの削減のために日本に派遣されていました。そして、私がまだ言葉を失っている間に、一方通行の会話はこう続きました。「誰もが交換可能です。この会社の社長だろうと、誰だろうと。」

誰もが交換可能という考えは、頭にずっと残りました。ジャック・ウェルチの引退と交代(私は未だに彼がGEをリードしていたのが忘れられません)、また他の多数のビジネスリーダー達が様々な理由で交代した事実を目の当たりにし、誰もが交換可能であり、いずれ交代するという事実を受け入れざるを得ませんでした。もちろん、後任者のほうが良い、交代後の業績の変化等の議論はありますが、事実として誰もがいずれ交換されるのです。

今回のポイントは昔のクライアントとの交渉を思い起こすことではなく、自分が代わりの効かない存在だと信じているプロフェッショナルの方々に手を差し伸べることです。あなたは会社で最高の技術を持つアプリケーション開発者ですか?あなたはチームの中で一番のインフラエンジニアですか?あなたは地域で最も優れたCTOまたはCIOですか?職業、職位に関わらず、傲慢な態度だったり、高飛車であったり、自分は特別だから会社のルールなんて無視という心構えは非常に危険です。私は多くの企業で、自分が特別で同僚よりも優れている(または、貢献度や知性、創造力等から特別扱いされるべきだと感じている)からと、規則や政策を無視するプロフェッショナル達を見てきました。このようなプロフェッショナルの方々に対し、私が言えることは特別扱いされるべきだと傲慢な態度が長引くほど、他の誰かに足を引っ張られる危険性が増すということです。

最終的には立場が悪くなり、残念な結果を生み出します。ほとんどの場合、これらの「特別な」プロフェッショナル達は、他の企業への転職や起業で同じ成功を収めることはできません。彼らが判断できなかったことは、多くの場合、彼らの成功の理由は現職の会社、同僚、サポート、サービスの構造、クライアント等に因るものが大きいということです。すべてを取り除くと、無防備に取り残されるのみです(おそらく、そこまで特別でもないのでしょう)。人には強み・弱みがあり、あなたの強みが認知されやすいからといって、特別ではないのです。

傲慢な態度で社則を無視し続ければし続けるほど、どんなに優秀であろうと、経営層は交代や他の解決策を考えるでしょう。

あなたが本当に優秀なら、ルールを曲げたり、他の人を無視して自己中心的な態度を取るべきではありません。後々、後悔することになります。成功するためにできることはすべて実施しましょう。期待を超える働きをし、改善できることはどんな小さなことでもやりましょう。困っている同僚や新入社員の助けになったり、同僚へのトレーニングやチームリーダーなども積極的に引き受けてください。このようなポジティブな活動をすることにより、より優秀なプロフェッショナルに近づき、人生を変えるような機会も訪れることでしょう。

やらなければ、「その時」は迫っています。

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